2025.11.19NEWS
「UTMはもう古い?」——それでも現場で求められる理由とは

今回は、プロジットの取り扱う製品についてのご紹介です。
「UTMって、もういらないの?」という声が増えてきた
最近よく聞くんですよね、「UTMってもう古いんじゃない?」とか「ゼロトラストの時代でしょ?」って話。
確かに、クラウドやリモートワークが当たり前になって、社内ネットワークの“壁”がどんどん薄くなっています。
境界防御型のUTMが合わなくなってきた——という意見もわかります。
でも現場を見てると、UTMの導入や更新を続けている企業もまだまだ多い。
「もう古い」と言われつつも、手放せない理由がちゃんとあるんです。
時代の変化とセキュリティ事情
ここ数年で、サイバー攻撃の内容もだいぶ変わりました。
2024年には、生成AIを使ったフィッシング詐欺や、VPN経由での侵入事件が相次いでニュースにもなりましたよね。
IPA(情報処理推進機構)のレポートでも、ゼロデイ攻撃や内部侵入のリスクが増えていると指摘されています。
クラウドも便利だけど、「全部クラウドに任せておけば安全」というわけではなくて。
どこからでもアクセスできる=どこからでも狙われる時代になっちゃった、というのが実情です。
「UTMは古い」と言われるワケ
・ 境界防御の限界:リモートワークで「社内ネットワーク」という概念があいまいに。
・ クラウドサービスとの機能被り:Microsoft 365などに標準のセキュリティ機能が増えて、UTMと役割がかぶる。
・ ゼロトラストやSASEの台頭:より新しい考え方が登場して、「UTM=古い」という印象が強まっている。
それでもUTMが現場で頼られる理由
実際に導入している企業さんから聞くと、UTMの“扱いやすさ”と“コスパ”がやっぱり大きいみたいです。
① コスパが良くて、まとめて管理できる
UTMは「ファイアウォール」「ウイルス対策」「不正侵入検知」などを1台にまとめられるので、
中小企業でも大きな初期投資なしでセキュリティを一気に底上げできる。
② オフィスネットワークの“見張り番”としてまだ強い
クラウド中心の時代でも、社内のネットワークは残っています。
UTMはその“玄関口”で通信を監視できるから、社内への侵入防止策として現実的に効果があるんですよね。
③ 専門知識がいらない安心感
ゼロトラストやSASEは設計や運用にITスキルが必要。
でもUTMなら、設定や運用が比較的シンプルなので、
「専任のIT担当がいない会社でも使える」という現場目線のメリットがあります。
UTMは“進化している
最近のUTMは昔の“箱モノ”とは違います。
FortiGateやSOPHOS XGみたいに、クラウド連携やAI検知を標準搭載したモデルも多い。
つまり、UTM自体も**「ハイブリッドな時代」に合わせて進化中**なんです。
まとめ:UTMは「過去のもの」ではなく「今も現場で生きてる」
確かに、考え方としては古く見える部分もあります。
でも、実際の企業運用を見れば、UTMはまだまだ“現場で使えるセキュリティの基盤”。
重要なのは、「UTMだけで守る」ではなく、
クラウドやエンドポイントの防御と組み合わせて全体設計すること。
UTMは時代遅れではなく、現実的で堅実な守り方のひとつなんです。
参考:
- IPA「情報セキュリティ10大脅威 2024」https://www.ipa.go.jp/security/10threats/10threats2024.html
- Fortinet公式:https://www.fortinet.com/jp
- SOPHOS公式:https://www.sophos.com/ja-jp
さいごに
セキュリティって、“やっておけば安心”と思いながらも、つい後回しになりがちな分野ですよね。
でも、トラブルが起きてから動くのでは遅いことが多いのも現実。
今ある環境を少し見直すだけで、守れるリスクはぐっと減らせます。
「うちは何から手を付けたらいいの?」
「UTMの更新、まだ必要かな?」
そんなちょっとした相談でも大丈夫です。
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