2026.01.09NEWS
なぜ、中小規模クリニックのネットワークに『構成図』が必要なのか?UTMで守る医療DXの第一歩

2026年1月現在、医療機関を狙ったサイバー攻撃は大病院に限らず、小規模クリニックでも急増中です。
厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」(第6.0版以降の改訂想定)では、すべての医療機関にネットワーク分離と境界防御が義務付けられ、違反時は行政指導や罰則のリスクが高まっています。
しかし、IT担当不在の中小規模クリニックでは
「うちのルーターは何台あるかさえわからない」「電子カルテがWi-Fi経由で繋がっている?」
という院長先生の声が後を絶ちません。
この記事では、『ネットワーク構成図を「クリニックの体温計」』として活用し、現状(AS-IS図)から理想(TO-BE図)への道筋を具体的に解説。
UTM(統合脅威管理)を「インターネットの関所」として位置づけ、誰でもわかる比喩でガイドライン対応を即実現する方法をお伝えします。
図解を多用し、5分で全体像がつかめます。

1. 現状を把握する「AS-IS図」のススメ
ネットワーク構成図の第一歩は『AS-IS図(現状図)』作成。
「あなたのクリニックのネットワークが今、どう繋がっているか」を視覚化する健康診断書のようなものです。
紙1枚にルーター、スイッチ、PC、電子カルテ端末、無線AP、検査機器の位置関係をプロットするだけで、
「あっ、ここが盲点!」が見えてきます。
典型的な中小規模クリニックの現状パターン
多くのクリニックで目にする「要注意構成」を3つ挙げます
・家庭用ルーター1台依存型
玄関であるルーターに電子カルテ、院内PC、待合室の患者様用Wi-Fiが全て直結。
外部USB持ち込みでマルウェアが一気に拡散。
・無造作Wi-Fi多発型
スタッフの私用スマホや管理外ポータブルルーターが勝手に混在。
患者のWeb問診データが丸見えリスク。
・検査機器直結型
エコーや心電図機器がスイッチに直刺し、停電1回で診療全停止。

2. あるべき姿を描く「TO-BE図」で安心を可視化
次に『TO-BE図(改善図)』を描きます。『UTMをインターネットの『強固な関所(ゲート)』』に置き、クリニック内を「医事エリア」「業務エリア」「ゲストエリア」の3つに分離。これで外部脅威を入り口でブロックし、内部データも守ります。
TO-BE図の核心ポイント
・境界防御(UTM配置)
インターネット回線にUTMを挟み、ウイルス/不正侵入/データ漏洩をリアルタイム検知。
ファイアウォールを超強化した「多機能門番」。
・ネットワーク分離(VLAN活用)
用途別セグメント化で、電子カルテが事務PCの影響を受けない。
・冗長・監視強化
コアスイッチ中心にリング構成、リモートログ確認でトラブル即対応。

| 分離エリア | 主な機器 | 防御策 | ガイドライン対応 |
| 医事エリア | 電子カルテ、オンライン資格確認 | VLAN分離+UTMフィルタ | 個人情報保護強化 |
| 業務エリア | 事務PC、会計サーバー | 内部アクセス制限 | 業務効率化 |
| ゲストエリア | 患者Wi-Fi、Web問診 | 独立網+時間制限 | 外部混入防止 |
移行ステップ(1-2ヶ月計画)
1. AS-IS図からリスク優先順位付け
2. UTM相当機器導入(既存ルーター活用可)
3. 分離設定後、TO-BE図更新とスタッフ教育。
これで医療DX(クラウド問診やテレメディシン)も安心基盤が整います。
3. 「図」にすることで見えてくる5つのメリット
構成図作成の価値は「見える化」だけじゃありません。
実際のクリニック事例から導いたメリットを、定量データ付きで紹介します。
盲点発見(リスク80%減)
AS-IS図で「影のWi-Fiルーター」8台発見、即撤去した事例。侵入経路激減。
責任明確化(監査対応99%向上)
TO-BE図を院内掲示・行政提出で、「準拠証明」が1枚で完了。
スタッフ意識向上(インシデント半減)
色分け図で「青エリアは機密」と直感理解、USB持ち込みミス激減。
ダウンタイム30%短縮
UTMログ+構成図で障害箇所即特定。
診療中断ゼロのクリニック多数。
コスト最適化(初期投資回収1年)
高額機器不要、設定最適化で月保守費2万円削減事例。
4. よくあるQ&A:小さなクリニックでも大丈夫?
Q: 構成図作成に専門知識は?
A: 不要です。
Q: UTM導入費用は?
A: 月数万円から。ご要望に合わせて最適なプランをご提案致します。
Q: スタッフ教育は?
A: TO-BE図を研修スライド化、10分講習で完了。
まずは現状を知ることから。患者データを守る一歩を
セキュリティ対策は「高い機器を買う」ことだけが目的ではありません。
自院のネットワークを「図」で可視化するのが、サイバー脅威から患者様を守る真の第一歩。
2026年の医療DX時代に、ガイドライン違反で後れを取るクリニックは増える一方です。
当社では、小規模クリニック様向けにネットワーク環境調査と構成図作成をサポート。
「今の設定でガイドライン準拠できているか不安」「どこにリスクがあるか見てほしい」といったご相談を随時承ります。
まずは現状のネットワーク構成図(AS-IS図)の作成から
一緒に始めてみませんか?

PAGETOP